AIとブロックチェーンの組み合わせというのは、
とても注目を浴びています。



仮想通貨や医療分野での活用が有名ではあるのですが、
AIとブロックチェーンの組み合わせというのは
分野を選ばずに活用できると考えていいでしょう。


実際に、すでに動きが見られる分野も少なくありません。


音楽学習事業でどのような活用をしているか

AIとブロックチェーンの組み合わせというのは、
思っている以上にさまざまな分野で注目されています。


そのひとつが音楽業界です。


音楽業界がかなり厳しい状況に立たされていること
についてはご存知の方も多いでしょう。


そういった業界において、
AIとブロックチェーンの組み合わせが
現状を打開してくれるのではないかと
期待されているのです。



例えば、オンキヨーとEYS-STYLEは
AIとブロックチェーンを活用した
音楽学習事業の共同研究を検討していると
発表しました。


具体的にはEYS-STYLEの音楽学習事業における
AI活用についての共同研究をはじめ、


著作権管理プロセスにおける
ブロックチェーン技術の共同研究、
音楽学習事業の設備へのオンキヨー製品の
積極的な採用などを検討していくと発表したのです。


オンキヨーは、長年音に関する技術を培ってきました。


その技術とAIを融合させて、
すでにAI対応スマートスピーカーを発売しています。


新製品の開発はもちろん、
他社とのコラボレーションを
積極的におこなっているところです。


一方で、EYS-STYLEは、音楽教室や楽器製造販売、
ライブ運営といった事業とIT事業のシナジーによって
音楽世界のクリエイターを増やしてきました。


最近ではあの有名なシリコンバレーに開発拠点を開設し、
音楽著作権やレコード原盤権へのブロックチェーン技術の応用に
力を入れているのです。


まさに、AIとブロックチェーンを組み合わせるのに
最適なコンビと言えるでしょう。



ちなみに、音楽学習事業に限らず
音楽という幅広い分野で見たときに、
ブロックチェーンというのはかなり
有益だと言えるでしょう。


というのも、音楽業界で問題となっている
ふたつのポイントにアプローチすることが
できるのです。


音楽業界で問題となっているのは、
著作権保有者の自由度の少なさと
アーティストへの対価の少なさです。



著作権保有者の自由度の少なさというのは、
著作権管理団体によるところが大きいです。


言い方は悪いのですが、
著作権保有者が決められるべきことであっても
著作権管理団体がしゃしゃり出てくるというのが
現状です。


ただ、ここにブロックチェーンが入ってくることによって
著作権保有者自身がルールを明確にさせることができますし、
必要な申請といったものを簡単にすることができます。



AIを採用することによって、
より簡略化させることもできるでしょう。


また、アーティストへの対価の少なさに関しても、
ブロックチェーンによって解決できると
考えられています。



基本的にアーティストに入ってくる対価というのは、
仲介業者を通して入ってくることになります。


当然、実際にお金が入ってくるのにも時間がかかりますし、
仲介業者に何割か持っていかれることになります。


しかしながら、
ブロックチェーンを取り入れることによって
アーティストにすぐダイレクトに
お金が入ってくるようになるのです。



これは楽曲に関してもそうですし、
ライブチケットなどにも活かせるでしょう。


これまで人が関わっていた作業をAIにさせることによって、
より効率的に進めることもできるかと思います。


銀行はどのように活用するか

最近では銀行も口座維持手数料を取るといったことを
検討しており、「銀行も厳しいんだなぁ・・・」と
改めて痛感した方も多いのではないでしょうか?


昔は銀行といえば花形でしたが、
現在は業界全体に暗雲が立ち込めている印象です。


実は、銀行もAIとブロックチェーンによって
現状を打破しようとしているのです。



海外の話になるのですが、
デジタル改革にもっとも熱心な銀行のひとつとして
知られているバンク・オブ・アメリカ
という銀行があります。


このバンク・オブ・アメリカが
銀行の在り方を変えるのではないかと
大きな注目を集めているのです。


実は、バンク・オブ・アメリカは
初めてのロボット支店を
サンフランシスコにすでにオープンしており、
テスト運行をおこなっているのです。


通常の支店の半分の規模で店内には、
ATMとビデオ・カンファレンス室のみです。


スタッフとの面談が必要な場合には
モバイルアプリでの予約をとって、
ビデオ越しに遠隔地のスタッフと
対話することになります。


最終的には完全無人化を目指しているということで
これだけでもすさまじいことなのですが、


このバンク・オブ・アメリカは
ブロックチェーン関連の特許を次々と
申請していることでも知られています。



管理の効率化やプロセスの円滑化のための
分散型データベースだけではなく、


情報の信頼性はもちろん、
情報を取り扱う業者の信頼性までをも検証する
システムといったものも目指しています。


AI分野では、
テキサスを拠点に活動するSaaSスタートアップ、
High Radiusと提携して、
独自の売掛金決済サービス
「Intelligent Receivables」をすでに開始しています。


これによって送金情報エラーから起こる
決済のトラブルを防ぐことができます。


顧客のお金の管理に役立てるために
チャットボット「Erica」の開発も
おこなっているようですが、
こちらの実用化はまだ先になりそうです。


実は日本でも動きがあって、
SBIホールディングスは
AIやブロックチェーン技術に関わる企業に
投資をするファンドを創設すると発表したのです。



他にも、株式会社オプティムが佐賀銀行と
「金融×IT 戦略的包括提携」を締結しました。


これは「金融×IT」分野において、
AI・IoT・ブロックチェーン技術などを
活用した取り組みを推進して行くことを
目的としています。



銀行業務の効率化を実現する
ソリューションや地域の顧客へ貢献する
ソリューションが創り出され、



全国の地方銀行が課題として抱える問題を
解決していくだろうと考えられています。



企業はどのように活用するか

AIとブロックチェーンの組み合わせによって、
最終的には経営者も労働者もいない時代が来るとも
言われています。


つまり、AIとブロックチェーンというのは、
それだけのポテンシャルを秘めているのです。



ただ、日本は世界的に見ると、
AIに関してもブロックチェーンに関しても
遅れていると言えるでしょう。


もちろん、だからといって
日本でAIとブロックチェーンの組み合わせが
活かせないというわけではありません。


例えば、
デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社は
ブロックチェーンを活用したデジタル広告効果の透明性を
改善するための実証実験を開始すると発表しています。


これは日本IBMと連携して実施されることになり、
日本では初の試みです。


広告取引自体は拡大していく一方で、
広告配信レポートに対する透明性が
問題視されるようになりました。



現在では、従来の中央集権的なシステムに第三者となる
計測ベンターを組み入れるのが一般的になっているものの、
その測定方法が統一されていないのが問題となっています。


次から次へと出てくる問題を
ブロックチェーンの信頼性で解決しようという
試みなのです。



トライアル結果に基づいて改善を重ねて、
AIの活用なども検討しているそうです。


他にも、
企業におけるセキュリティ問題や
プライバシー問題なども


ブロックチェーンとAIの組み合わせが
解決してくれるでしょうし、
人件費の削減や業務の効率化なども
実現させてくれるでしょう。


すべてをAIとブロックチェーンに任せるというのは
まだまだ先の話ですが、


AIとブロックチェーンを取り入れることによって
働く人々の負担を軽減させることは
そう難しくないはずです。


人手不足や激務のところにこそ、
AIとブロックチェーンの組み合わせが必要なのです。



もともとブロックチェーンとAIの組み合わせというのは、
ブロックチェーンの足りない部分をAIが埋めてくれる
といった認識となることが多いのですが、
実は逆もあり得ます。



というのも、
日本にもAIについての開発は進められているのですが、
AIの開発のためにはそれこそ膨大な情報が必要に
なってきます。


情報の管理といえば
まさにブロックチェーンの出番です。



AIの開発にあたって膨大な情報が必要になるものの、
その中に改ざんされた情報があれば
それはAIの開発にあたっての大きな痛手となります。


要は、AIの開発のためには改ざんされていない
正確な情報が必要になってくるのです。



しかしながら、
情報をひとつひとつ人間がチェックしていくのは
難しいでしょう。


それをブロックチェーンが監査してくれるようになれば、
AIの開発というのは飛躍的に進んでいくでしょう。


このようにAIとブロックチェーンというのは
お互いに影響を与え合っていますし、
それを企業が生かせる余地も十分にあるのです。



最後までお読みいただきありがとうございます。