イーサリアムは2016年、“THE DAO事件”の影響により順調に上昇していた価格が停滞してしまいました。
ただ2018年初頭には、史上最高値1ETH=18万円の値を付けており、イーサリアムは見事な復活を遂げています。

イーサリアムが復活した理由は一体何だったのでしょうか?

イーサリアムが復活する前の価格推移

イーサリアムが復活する前の価格推移は、はっきり言って良くも悪くもありませんでした。
リリースから順調に価格を上昇させていましたが、THE DAO事件後の2016年後半は、1ETH=1,000円~1,500円で推移し続けています。

THE DAO事件でイーサリアムは分裂し、イーサリアム、イーサリアムクラシックという2つの仮想通貨に分かれてしまいます。
ハードフォークが実施されたことによって2つの通貨に分かれたのですが、ハードフォークによって信頼性が下がるというのは非常に稀なケースです。
ハードフォークは、本来仮想通貨の問題を解決するために行われるものであるからです。

THE DAO事件後のハードフォークも、結果的に問題の解決には成功しましたが、“中央集権的な操作”という印象が強くなってしまい、信頼性が下がりました。
そもそもイーサリアムのセキュリティ性が原因ではないにも関わらず、信頼性が下がってしまったというところは、非常に不運だと言えるでしょう。
過去にビットコインにおいても、“Mr.Gox事件”という大規模なハッキング事件が発生しました。
この事件も原因は取引所にあり、ビットコインのセキュリティ性が問題で起こったわけではありません。

それでも、“ビットコインが流出”という風に報道されてしまうため、世間の人々は“ビットコインは危険な仮想通貨だ”という印象を持ってしまったのです。

2018年1月に発生した“コインチェック事件”も同じです。
取引所の通貨管理体制が甘かったことが流出の原因にも関わらず、“NEM”という特定の仮想通貨の名前が前面に出てしまったため、NEMが価格を下げることになってしまったのです。

イーサリアムがその後復活した理由

思わぬ形で停滞してしまったイーサリアムですが、そこから約1年間で、なぜ史上最高値を付けるまでに復活したのでしょうか?
1つは、“イーサリアムは危険な通貨ではない”という認識が広まったことが理由でしょう。

THE DAO事件の詳細が徐々に明らかになり、イーサリアムはDAOのプラットフォームとして使用されていただけだということを認識する方が増えたのです。
またイーサリアムは価格が停滞している間も、着々とプラットフォームとしての開発を進めてきました。
つまり信頼性が少し下がった時期も、根強く支持する投資家や企業は多かったのです。

そしてイーサリアムが復活した他の理由には、“他の仮想通貨の価格が上昇した”ということも挙げられます。

2017年はビットコインを筆頭に、仮想通貨全体の価格が上昇しました。
その波に乗って、イーサリアムも復活したという理由は大きいでしょう。
仮想通貨そのものの認知度が上がり、その中でも上位に位置づけられるイーサリアムは、必然的に多くの方に取引されるようになっていったのです。

2018年1月に史上最高値1ETH=18万円を付けたのは、イギリスのスタートアップ企業によって、イーサリアムを利用した“社債発行”が準備されていると報道されたことが大きな理由です。
イーサリアムをプラットフォームとして導入する企業は少しずつ増加していましたが、社債を発行するという試みは世界で初めてでした。

この試みは世界中に注目され、史上最高値を付けるほどイーサリアムが一気に加速するきっかけとなったのです。

まとめ

イーサリアムが復活し史上最高値を付けた後は、そのまま順調に上昇していくことが予想されていました。
しかし2018年1月末に起こったコインチェック事件により、またイーサリアムは停滞してしまうことになります。

現在の価格は史上最高値18万円と比較すると約1/4で、かなり落ち着きを見せています。

ただ以前不足の事態が起こった際も、その後は復活を遂げたイーサリアムなので、心配する必要はないと言えるでしょう。