ほとんどの仮想通貨では、“発行上限”と言って仮想通貨の発行枚数に制限がされています。
ただイーサリアムには、現在の所発行枚数に上限がありません。

イーサリアムの発行枚数に制限がない理由や、今後制限が設けられる予定はあるのか等、気になる点を解説していきます。

イーサリアムの発行枚数にはなぜ制限がないの?

イーサリアムの発行枚数に制限がないのは、イーサリアムの開発者であるヴィタリック・ブテリン氏が、リリース当初に発行枚数の制限を設けなかった為です。
なぜ制限を設けなかったのかと言うと、マイニングでの報酬によってイーサリアムを新規発行することが、イーサリアムを平等に配る方法だというのがヴィタリック氏の考えだからです。

ビットコインなど他の仮想通貨では、発行枚数を制限することでその通貨の価値が守られています。

イーサリアムはむしろ真逆の考えで、発行枚数を制限する事でマイニングがし尽くされ、コインが一部に集中することを避けるようにしたのだと言われています。

イーサリアムの価値は何で決まっているのか?

他の仮想通貨は、発行枚数に制限を求めることでそのコインの価値・希少性が守られています。
では発行枚数に制限がないイーサリアムは、一体何で価値を決めているのでしょうか?
ずばりイーサリアムの価値を決めているのは、“スマートコントラクト”や“Dapps”といったイーサリアムの“プラットフォームとしての役割”です。

ビットコインと開発目的を比較すれば分かりやすいでしょう。
ビットコインは、“新しい通貨”、“決済方法”の提供を目的としてリリースされた仮想通貨です。
一方イーサリアムは、元々“新しいプラットフォーム”の提供を目的として開発・リリースされています。

したがってイーサリアムのユーザーも、他の仮想通貨のように“お金”としての価値をあまりイーサリアムに求めていないのです。

だからイーサリアムは発行枚数に制限がなくても、価値を失わずに多くのユーザーに支持され続けています。
もしイーサリアムがプラットフォームとしての役割を持っていなければ、とっくに価値は下がっていることでしょう。

イーサリアムの発行枚数は今後制限されるのか?

現時点では発行枚数が制限されていないイーサリアムですが、今後制限される可能性はあるのでしょうか?
もしかしたら発行枚数が制限されるかもしれないという噂が流れているのは、ヴィタリック氏が“EIP-960”という提案をしたことが理由です。
ヴィタリック氏が提案したEIP-960では、イーサリアムの発行枚数の制限について触れられています。
これまで制限されていなかった発行枚数を、1億2,000万枚に設定するという内容です。

先ほども解説したように、イーサリアムはマイニングでコインが一部に集中することを避けようとしています。
ただ莫大なコストをかけたグループによるマイニングが行われると、結局一部にコインが集中してしまうという状況になってしまうのです。

その状況を防ぐために、このタイミングでイーサリアムの発行枚数に制限を設定しようと提案されたのです。
EIP-960が実行される時期は明確ではありませんが、次回イーサリアムがアップデートされる際に行われるのではないかと言われています。

もしイーサリアムの発行枚数に制限が出来れば、これまでのプラットフォームとしての価値だけでなく、お金としての価値も持つことになります。

つまり現在よりも価格が上がる確率が高く、イーサリアムユーザーにとっては非常に明るい材料になると言えるでしょう。

まとめ

現時点ではイーサリアムの発行枚数に制限はありませんが、今後設定される可能性は高いでしょう。
イーサリアム開発者のヴィタリック氏は、マイニングによってコインを分配することが平等だという考えを少しずつ改めています。

イーサリアムに発行枚数に制限を設けることになれば、イーサリアムはまた次のステップに進むことになるでしょう。