イーサリアムは代表的な仮想通貨の1つですが、一部のユーザーから“取引すると大損する”という声が出ています。
実績は十分の仮想通貨にも関わらず、なぜイーサリアムにおいてそのような意見が出てしまうのでしょうか?

イーサリアムを取引すると大損されると言われる理由①

イーサリアムを取引すると大損されると言われているのは、イーサリアムに対して“詐欺コイン”という認識を持っている一部のユーザーがいるためです。
イーサリアムが詐欺コインだという認識が広まってしまった背景には、“THE DAO事件”が大きく関係していると言えるでしょう。

THE DAO事件とは、イーサリアムをプラットフォームとして利用するTHE DAOというプロジェクトにおいて発生した、大規模なハッキング事件です。
このハッキング事件により、当時のレートで約50億円にも上るイーサリアムが盗まれました。
このハッキング事件は、イーサリアムの脆弱性が原因で発生したわけではありません。
攻撃されたのはあくまでTHE DAOで利用されていたDAOというコインなのですが、イーサリアムをプラットフォームとして利用している為、結果的にイーサリアムが盗まれてしまったのです。

このハッキング事件に対応する為に、イーサリアムの開発チームはハードフォークを行い、イーサリアムが盗まれる前のデータに戻すという形を取りました。
結果的にユーザーのイーサリアムは守られることとなったのですが、この対応は本来仮想通貨が持つ“非中央集権的”という特徴からはかけ離れています。
この対応を巡り、イーサリアムの開発チームが内部分裂を起こすことになってしまい、反対派によって作り出されたのが“イーサリアムクラシック”という仮想通貨です。
このような経緯によって、イーサリアムは中央集権的で、いつでも団体によって操作できるというイメージが広まってしまいました。

したがって、イーサリアムを取引すると大損するという意見には、過去に起こったハッキング事件、そして開発チーム内の分裂が関係しているのです。

またハードフォークというのは、基本的にある仮想通貨で起こった問題を解決するために行われるものです。
つまり、“イーサリアム=危険”、“イーサリアムクラシック=安全”という考えを持っているユーザーも少なくないという事です。

イーサリアムを取引すると大損されると言われる理由②

イーサリアムをプラットフォームとして、“ERC20トークン”というトークンが発行されています。
ERCトークンは仮想通貨を利用した資金調達であるICOでよく利用され、ICO全体の8割近くでERCトークンが利用されていると言われています。

ただICOは、“詐欺”のイメージが非常に強いことでも有名です。
ユーザーはICOの魅力的なプロジェクトに投資したとしても、資金が返ってこないケースが考えられるのです。
詐欺行為が横行しているICOで、イーサリアムから発行されるERCトークンがよく利用されているというのも、イーサリアムを取引すると大損するという意見に関係しているでしょう。

もちろんこの意見は誤りであり、イーサリアムが詐欺コインでなければ、ICO=詐欺というわけでもありません。
ICOの中には、本当にプロジェクトを実行するはずだったにも関わらず、計画がうまくいかず投資家への資金の返還が困難になるケースもあります。

また現在仮想通貨業界で活発に取引されているコインも、ほとんどは元々ICOからスタートしています。
ICOで詐欺行為が横行していることは事実ですが、イーサリアムを取引したら大損するということにはなりません。

まとめ

結論を言うと、イーサリアムを取引したら大損するという意見は誤りです。
確かに過去の出来事に目を移すと、イーサリアムの信頼性を下げてしまう出来事があったのは事実です。
ただイーサリアムの現在の躍進ぶりを見れば分かるように、今でも活発に取引されています。

仮想通貨はそのコインの特徴や過去の事件などを把握して取引すべきですが、それで全てを否定するのは間違った考え方です。