仮想通貨の承認システムと言えば“Proof of Work”、“Proof of Stake”などが有名ですが、ネムで採用されている承認システムはそれらとは全く別のものです。

今回は、ネムの承認システムである“Proof of Importance”の仕組みについて解説します。
ネムの取引を検討している方には、ぜひ理解していただきたいと思います。

ネムの承認システム“Proof of Importance”の概要

ネムの承認システムであるProof of Importanceは、ユーザーの“重要度”が承認に大きく関係します。
ネムのユーザーのアカウントには“PoIスコア”というものが存在し、このPoIスコアが高ければ重要度が高いユーザーと見なされ、承認されやすくなります。

そしてこのPoIスコアは、ネムを保有している量、または取引の回数を増やすことによって上昇します。
つまりネムを大量に保有しており、かつ積極的にネムの取引を行っているユーザーは、重要度が上がるということになります。

もっと具体的に言うと、ネムの送金において1回1,000XEM以上を送金したり、ウォレットにおけるネムの残高が10,000XEM以上であったり、ネムの取引の間隔を30日以上空けなかったりと、PoIスコアを上げるための条件は細かいです。

ちなみに同じアカウントで取引を行っても、重要度には影響がない仕組みになっています。
このように、ネムの承認システムであるProof of Importanceは、財力があり環境が整っているユーザーにばかり報酬が偏らないような工夫がされています。

そういった性質は、イーサリアムなどで採用されているProof of Stakeに近いものがあります。

ネムの承認システムにおける“ハーベスティング”って?

他の仮想通貨では、承認システムを利用して新たに仮想通貨を発行することを“マイニング”と言いますが、ネムのProof of Importanceではその作業を“ハーベスティング”と呼んでいます。

マイニングが“採掘”を意味する言葉なのに対し、ハーベスティングは“収穫”を意味しています。
10,000XEM以上のネムを保有しているユーザーであれば参加可能なハーベスティングには複数の種類があり、もっともポピュラーなのはユーザーが単独で行う“ローカルハーベスティング”です。

10,000XEM以上のネムをウォレットに保管しておくと、ユーザーにProof of Importanceにおける“承認権”が回ってきます。
承認権は、先ほども解説したPoIスコアが高いユーザーほど回ってくる可能性が高くなります。

承認されたPoIスコアの高いユーザーは、ネムにおける取引手数料を報酬として受け取ることができるという仕組みになっています。
ローカルハーベスティングの他には、“デリゲートハーベスティング”という方法もあります。

デリゲートハーベスティングは、P2Pネットワークに参加しているコンピュータの中でも、厳しい条件をクリアした特別なコンピュータである“スーパーノード”にハーベスティングをしてもらいます。

自分自身でハーベスティングを行うわけではないので、ローカルハーベスティングに比べると獲得できる報酬は少なくなります。
ただ承認される確率は上昇することが期待できます。

デリゲートハーベスティングの問題点は、スーパーノードを利用するまでの条件が非常に厳しいという点です。

ネット環境におけるスペックが高いことや、保有するネムが300万XEMを超えていることなどの条件があるため、気軽に参加できるハーベスティングではありません。

またスーパーノードを継続して利用するには、上記の条件を1度クリアするだけでなく、継続させておく必要があります。

まとめ

ネムの承認システムであるProof of Importanceについて解説してきました。

1度ハーベスティングに参加しないとイマイチピンと来ないかもしれませんが、ネムの承認システムでは報酬を取り合うようなことはしません。

あくまで、参加しているユーザー間で報酬を分け合うようなイメージです。

またある程度のネムを保有し、ある程度の取引をしていれば、それだけで報酬が獲得できる承認システムのため、煩雑に感じることも比較的少ないでしょう。