ブロックチェーンは、ネットワーク上に存在しています。
ネットワーク参加者は、それぞれブロックチェーンのデータのうちごく一部をローカル環境に保管しているのですが、中にはフルノードといわれるユーザーもいます。
フルノードというのは、どういうことでしょうか?
フルノードとは?
フルノードというのは、ブロックチェーンに保管されているすべてのデータを、ローカル環境となるコンピューターにダウンロードしているユーザーのことをいいます。
フルノードのユーザーは、ブロックチェーンでのトランザクションの検証を行う役割や、システム全体に異常がないか管理や監視をする役目も担うこととなります。
つまり、ブロックチェーンのデータをローカルにダウンロードしているフルノードのユーザーは、ブロックチェーンそのものを支えている立場ということになります。
フルノードは悪意あるトランザクションやブロックを発見する役割があります。
ブロックチェーンのルールに反したものは、ローカルにデータを保管しているフルノードの多くが善良であればガードされることになるのです。
フルノードとなるには、かなりの量のデータをダウンロードしなければいけません。
例えば、ビットコインのフルノードとなる場合は、100GB以上にも及ぶデータをダウンロードして、適宜新しいデータに更新していくこととなります。
しかし、これではフルノードとなれるユーザーが限られてしまうため、最近ではフルノーも2種類に分けられています。
フルノードの種類とは?
ビットコインなどのブロックチェーンでは、すべてのデータをローカルにダウンロードするフルノードのほかに、剪定ノードといわれるノードが存在しています。
剪定ノードというのは、フルノードの負担を減らすために、過去のデータの中から不要とされるトランザクションやブロックを削除していき、保存しないようにしたものをいいます。
剪定ノードの場合、最初だけはブロックチェーンのデータをすべてローカルにダウンロードするのですが、その中から不要となったものを削除し、最終的にはごく一部のみを残すこととなります。
取引内容が適正かどうかを確認するために必要なデータだけを残しているので、これまでのフルノードと同じように検証が可能となります。
剪定ノードに対して、従来のフルノードはアーカイブノードと呼ばれるようになりました。
最新の取引について、その内容が有効かどうかを検証するだけなら剪定ノードでも可能なのですが、最初はブロックチェーンのすべてのデータをダウンロードする必要があるので、アーカイブノードがそのデータを提供することとなります。
どちらもブロックチェーンにおいては、重要な役割を担っています。
ブロックチェーンのデータをローカルにダウンロードするためには?
それでは、フルノードとなるためにブロックチェーンのデータをローカルにダウンロードするにはどうしたらいいのでしょうか?
フルノードを立てるために必要となるのは、フルノードウォレットであるビットコインコアを利用します。
デスクトップウォレットの一種ですが、このウォレットをインストールすることで、ブロックチェーンのデータをローカルへとダウンロードできるのです。
ただし、ダウンロードにはかなりの時間がかかるため、環境にもよりますが24時間以上かかると思っておいたほうがいいでしょう。
まとめ
ブロックチェーンのデータをすべてローカルに保管しているフルノードは、ブロックチェーンの運用を支える重要な役割を果たしています。
フルノードには2種類あり、ブロックチェーンのすべてのデータをローカルに保管し続けているアーカイブノードと、最初にすべてのデータをダウンロードするものの、その後不要となったデータは削除してしまう剪定ノードに分けられます。
どちらも最新の取引を検証することはできますが、剪定ノードが最初に必要とするデータはアーカイブノードからダウンロードされることになります。
フルノードを立てるためには、ビットコインコアというデスクトップウォレットを利用します。
ただし、ブロックチェーンのデータをローカルにダウンロードするには、かなりの時間がかかるため気を付けましょう。