ブロックチェーンを利用したサービスの一つに、予測市場というものがあります。
この予測市場というのはどのようなものでしょうか?

また、ブロックチェーン上の予測市場にはどのような利点があるのでしょうか?

予測市場とは?


予測市場というのは、未来を予測する先物市場のことです。
例えば、先物取引という取引が代表的なもので、品物の相場が将来どのように動くかを予測し、その予測に対してお金を賭けていることになります。
予測が的中すれば利益を得ることができ、予測が外れれば損をします。

競馬なども、予測市場の範疇に含まれます。
競馬は、レースの展開がどのように進んでいくかを予測して、お金を賭けるものです。
多くの人が同じ予測をしていればその配当は低くなり、同じ予測をした人が少なければ配当は高くなります。

この予測市場ですが、予測を正確にするためには多くのデータが必要となります。
例えば、先物取引の場合は予測を正確にするために必要なのがその品物に対する数年分のデータと、過去を遡って現在の状況に該当するデータを集める必要があるでしょう。

また、競馬の場合はそのレースに走る馬の過去のデータだけではなく、類似する馬のデータやそれらが一緒に走った時のレースのデータ、天候や気温に応じたデータなども必要となってきます。

こうしたデータを扱う場合、そのデータ量は非常に膨大なものとなります。

ブロックチェーンの予測市場における利点とは?


これまでの予測市場には、管理者や仲介者が存在します。

例えば競馬の場合は、JRAがこの管理者にあたります。
競馬には控除率というものがあり、集められた掛け金からこの控除率に応じた金額を差し引いたものが払戻金となります。

この控除された金額については、JRAの運営資金などに使われることとなります。
また、先物取引の場合は仲介者となる証券会社などが存在しますが、その手数料などが競馬の控除にあたります。
また、管理者や仲介者がいる場合、いきなり管理者がいなくなってしまうリスクや、管理者によって嘘の結果が報告され、利益を不当に奪われるというリスクが存在することになります。

それに対して、ブロックチェーンによる予測市場というのは、分散型予測市場といわれています。
ブロックチェーンにおける予測市場では、まずスマートコントラクトによって自動的に処理されるため、管理者などは必要ありません。
また、結果についても予測に対する参加者のほかに、結果を観測するユーザーが存在していて、全体の多数決によって決定されるため、虚偽の報告がなされる可能性は低くなります。

正しい観測を行ったとされたユーザーには手数料が支払われますが、この手数料についてもこれまでの控除などよりかなり低いため、参加者へと支払われる配当はその分大きくなります。

さらに、結果についてはブロックチェーンに記録されるため、もしも不正があった場合はすぐにわかります。
支払いまでにかかる期間についても、スマートコントラクトによってかなり短縮されることとなるでしょう。

こうした点から、ブロックチェーンは予測市場との相性がいいといわれています。
また、ブロックチェーンは大きなデータを取り扱うことにも向いているので、予測に必要なデータを集めるためにも活用されるでしょう。

まとめ


現在、ブロックチェーンを利用した予測市場はいくつも開発されていて、それぞれの特色もあって人気の分野となっています。

誰かが管理しなくても、公正な分配がされるのが特徴であるブロックチェーンは、これからの予測市場において重要な役割を果たす可能性が高いでしょう。