世界的に暗号通貨は盛り上がりを見せていますが、中国を筆頭にいくつかの国では規制する動きも見られます。
暗号通貨に対して厳しい姿勢を見せる、中国の狙いとは何なのでしょうか?

暗号通貨と中国の関わり

元々、暗号通貨を取り扱う中で、中国は重要な位置を占めていました。
その理由として、ビットコインのマイニングを専門的に行うマイニング業者の多くが、中国でマイニングを行っていた、という点が挙げられます。
一時期は、マイニングに使われている電力の80%が中国で消費されていたほどです。

また、マイニングマシンもそのほとんどが中国で作られています。
これは、中国では地域によって土地や電気代がかなり安価となっており、その地域にマイニング業者がマイニングファームと呼ばれる工場を建設してマイニングを行っていた為です。また、マイニングを行う上で専用のマシン開発も行い、それを販売するようになったことで大きなシェアを得ることになっていきました。

暗号通貨の中には、中国で開発されたものも多く、ICOも盛んに行われてきました。
ライトコインがその代表格であり、現在もライトコインの仕組みを利用した暗号通貨は様々なものが開発されています。

最近ではNEOと呼ばれる暗号通貨も開発され、中国版のイーサリアムと呼ばれており、人気となっています。
暗号通貨の取引所も中国には数多く存在します。

規模の大きい取引所の中でも、HuobiやBinance、KuCoin、OKcoinといった複数の取引所が中国にあり、世界中の人々が取引をしています。
このように、暗号通貨と中国には深い関わりがあったのです。

暗号通貨に対する中国の規制

しかしここ数年、暗号通貨に対する規制が中国で強化されるようになってきました。
中国では、暗号通貨を用いた決済を禁止し、ICOについても開催を禁止しました。

また、法定通貨と仮想通貨の取引も禁止しており、中国の仮想通貨取引所が取引を停止する事態も引き起こされました。
マイニングについても、これまではマイニング業者に対して電気代の優遇措置なども撮られていたのですが、そうした措置がなくなり、電気料金が上がってしまう事態にもなりました。

マイニング自体も禁止されるような動きが出たことで、マイニング業者の中でも一部は既に別の電気料金が安い国へとその拠点を移し始めています。

特にビットコインの取引には厳しく、ビットコインの取引を国内では完全に禁止とする動きもあります。
中国はビットコインの取引量が世界一だったので、ビットコインが暴落した原因とも言われています。

なぜ、暗号通貨に対して中国は厳しい姿勢を取っているのか

それでは、なぜ暗号通貨に対する中国の動きは厳しいのでしょうか?
その理由として、海外への法定通貨の流出を懸念したという事が考えられます。
中国の法定通貨である人民元ですが、元々中国では人民元が海外へとあまり流出しないよう規制をかけていました。

しかし暗号通貨の取引はその規制外だったので、かなりの額の人民元が流出していったのだと思われます。
海外へと人民元が流出してしまうと、国内の通貨の流れにも陰りが生じてしまう可能性が高くなります。
ここ数年、中国は経済的成長が目覚ましかったのですが、最近はその成長も鈍くなり、バブルの崩壊も噂されています。

こうした動きを止める為に、暗号通貨に対して中国はさまざまな規制をするようになった可能性が非常に高いのです。

また、中国では政府が主導となって、新しく暗号通貨を発明する予定もあります。
具体的な通貨の種類や使い道などは不明ですが、例えば国内での暗号通貨決済はその通貨でだけ行える、という流れを作り出したいと考えたため、今の内に暗号通貨を規制しようと思ったのかもしれません。

暗号通貨の規制をしているのは中国だけではありませんが、最も影響力を及ぼしているのは中国です。
今後の動き次第では、再び大暴落やプロジェクトの中止などが起こる可能性は高いでしょう。
ただし、規制などが撤廃された時には、逆に高騰するかもしれません。