暗号通貨のマイニングには、“採掘難易度”というものが存在します。
それほど多く目にする言葉ではありませんが、これから暗号通貨のマイニングに参加しようと考えている方は、知っておくべきでしょう。

今回は暗号通貨の採掘難易度の概要と、マイニングや暗号通貨の取引にどのような影響を与えるのかについて解説します。

暗号通貨の“採掘難易度”の概要

暗号通貨の“採掘難易度”とは、文字通りマイニングの難易度のことを指す言葉です。
採掘難易度は“difficulty(ディフィカルティー)”も呼ばれており、採掘難易度が高いとマイニングが難しく、低いとマイニングが簡単になります。

マイニングはユーザーが報酬を得るために行う作業ですが、“新しいブロックを作成し繋げる”というもう1つの大きな目的があります。
またマイニングによって新しいブロックを作成し繋げるために、マイナーは“nonce(ノンス)”という数値を探し出さなくてはいけません。

暗号通貨の採掘難易度とは、マイニングのnonceを探し出す難易度なのです。
nonceの探し方は、分かりやすく言うと“一定の数の中から正解の数を当てる”という探し方をします。
例えば100個数字があるとして、その中に1個だけあるnonceを探し出せば、新しいブロックを作成して繋げることができるのです。

そして暗号通貨の採掘難易度が上がるということは、“100個の数字の中からnonceを探し出す”という作業が、“1,000個の数字の中からnonceを探し出す”というように変わることを意味しています。

1,000個であろうが101個であろうが、前回のマイニングよりもnonceを探し出せる可能性が低くなれば、採掘難易度が上がっていることになります。

逆に少しでもnonceを探し出せる可能性が下がっていれば、暗号通貨の採掘難易度は下がっていることになります。

暗号通貨の採掘難易度が上がりすぎるとどんな影響がある?

暗号通貨の採掘難易度が与える影響は、マイナーへの影響、そして取引者(ユーザー)への影響に分かれます。
暗号通貨の採掘難易度が上がりすぎると、マイナーがマイニングで獲得できる報酬は減少してしまいます。

採掘難易度が高いということは、なかなかブロックが作成できないということです。
したがって普段よりも作成できるブロックの数が減ってしまうため、報酬が減少するというわけです。

またユーザーは、暗号通貨の採掘難易度が上がりすぎると、なかなか自分の取引を承認してもらえなくなります。
つまり送受金のスピードが落ち、暗号通貨の利便性が下がってしまうのです。

暗号通貨の採掘難易度が下がりすぎるとどんな影響がある?

では、暗号通貨の採掘難易度が下がりすぎている場合、マイナーとユーザーにはどのような影響があるのでしょうか?
暗号通貨の採掘難易度が下がりすぎると、ブロックの作成スピードが非常に早くなります。
したがって採掘難易度が上がりすぎているケースと比べると、同じスペックのマシンでも多くの報酬を獲得できます。
ただ参加するマイナーの数が増加するので、その分ライバルも増えることになります。
必ず多くの報酬を獲得できるというわけではないということですね。

そしてユーザーは採掘難易度が下がりすぎることで、送受金が非常にスムーズになります。
一見メリットしかないように感じますが、採掘難易度が下がりすぎると“悪質なマイナー”がマイニングに参加しやすくなってしまいます。

つまり、ユーザーの取引が正常にブロックに保存されない可能性もゼロではないということです。

まとめ

暗号通貨の採掘難易度は、マイナーとユーザー両方にとってちょうどいいバランスのものになる可能性は低いです。

前述のように採掘難易度は、上がりすぎても下がりすぎてもダメなのです。

ただ採掘難易度が上がりすぎると、ユーザーのスケーラビリティ問題とマイナーの報酬減少が起こりやすくなります。

この状況が続くと、暗号通貨は非常に利用しにくいものとなってしまうので、どちらかと言えば難易度は低めの方が良いと言えるでしょう。