現在、IoTの普及によって様々なモノがインターネットに接続されるようになり、多くの情報を集められるようになりつつあります。
その中で、現在注目を集めているのがIoTを活用した広告です。

IoTが普及していくことで、広告はどのように変化していくでしょうか?

IoTを活用した広告の可能性

通常、広告というのは発信するものの、その情報を必要とするかどうかはユーザー側が判断します。
例えば、女性用化粧品の広告は男女問わず目にすると思いますが、その情報を必要としているのはほとんどが女性でしょう。

そして、その中でも広告を見て購入するのは極わずかです。
そのため、広告というのはなるべく多くの人の目に留まるように考えられています。

しかし、IoTを利用することでその広告のあり方が変わります。
現在、インターネット上で見られるデジタル広告の中には、ユーザーの検索履歴や閲覧履歴から必要としている可能性が高い情報を表示するようになっているものがあります。

子どものおもちゃを検索した後は、おもちゃ関連の広告を目にする機会が増えるなど、その人が必要としている可能性の高い広告を表示するようになっているのです。
IoTを活用することで、必要な情報を広告で入手できる可能性はさらに高まります。

化粧品の例でいうと、ファンデーションが残り少なくなってきたタイミングで新製品のファンデーションの広告が表示されれば、試しに買ってみようと思う人は増えるでしょう。

また、冷蔵庫で牛乳が残り少なくなった時に、近隣のスーパーで牛乳の特売があるという広告を見れば買いに行く可能性も高くなります。

IoTを活用して、センサーで状態を把握することで、本当に必要な情報を真っ先に広告で表示できるようになるのです。

これまでの広告は、インパクトが必要なものがほとんどでした。
しかしIoTを活用することで、広告はユーザーの生活に寄り添ったものとなっていくことができるのです。

IoTを広告で活用するための課題

実際にIoTを活用して広告を提示するためには、まだいくつかの課題が残されています。
まず、IoTを完全に活用するということに対して、自分の生活が監視されているようだと感じるユーザーは少なくありません。

自分がどんな生活をしているのか、愛用しているメーカーは何か、といった情報も個人情報であり、そこにいちいち口出しされているようで不快に感じる人もいるでしょう。

IoTを広告に活用するためには、まずユーザーの許可を得る必要があります。
また、常に適切な広告が存在しているとは限らないという点があります。
先ほどの牛乳の例でいうと、想定した量まで減ったのが今日であっても特売は前日だったということも起こりうるでしょう。

その場合、前日に広告を表示していればあらかじめ牛乳を購入しておいたかもしれません。
IoTによって集めたデータ通りに広告を提示したとしても、それが常に正しいとは言いきれないでしょう。

もしもこれが新聞広告であれば、牛乳の特売が目に留まって入れば購入していた可能性があるので、一概にIoTを広告に活用すればいいとは言い切れません。

こうした点を学習し、ファジーな判断を下せるようになっていけば、IoTを活用した広告はますます増えていくでしょう。

まとめ

IoTを活用することで、広告はユーザーが本当に必要としている情報を厳選して届けることができるようになります。
そうなれば、広告の多くは必要な情報を届けるためのものとなり、視覚的なインパクトにこだわる必要はなくなります。

ただし、IoTで必要なデータを集めて広告に活かすための情報収集などが、個人情報にあたるので難色を示すユーザーもいるでしょう。

また、IoTを活用してもそれがその人にとって適切なタイミングとは限らないので、しっかりと活用するためには多くの情報が必要となってくるでしょう。

IoTを活用した広告が本格的な力を発揮するためには、ファジーな判断を下せるほどに情報が集まってからとなるでしょう。