前回は“TRIAM NETWORK①”と題し、TRIAMの概要とアーキテクチャについて解説しました。
今回は前回の記事でも言ったように、“RIA”についてホワイトペーパーの内容を参考に解説します。
RIAの細かいディティールについて解説しますので、ぜひ最後まで目を通して頂きたいと思います。
サマリー
名称 | RIA |
---|---|
総発行額 | 32,850,000,000 |
アルゴリズム | POC(TRAIMコンセンサスプロトコル) |
TRIAMとは?
TRIAMはブロックチェーン技術によって構成されたシステムであり、TRIAMプラットフォームは完全に独立したプラットフォームです。
一般的にトークンは主要な暗号通貨に基づいて運用されるものですが、主要通貨からの大きな影響を受ける可能性や、信頼性という面で依存する可能性があります。
TRIAMプラットフォームでは、暗号化されたRIAコイン、または独自のトークンの発行が可能ですが、ブロックチェーン技術によって個人や企業に向けたサービスの拡大をすることもできます。
TRIAMでは“POC”を採用しているため、承認作業の電気効率が良く、スピーディーな承認が実現されています。
POCは一部で集中型とも言われていますが、“POW”や”POS“もそれぞれ問題を抱えており、どのアルゴリズムが正しいのかは明確ではありません。
ほとんどのアプリケーションはTRIAMネットワークと通信し、すべての取引データのステータスは承認と他のコアのインスタンスに合意するという複雑な作業を行います。
TRIAMネットワークは、さまざまなノードで管理されているTRIAMコアのグローバルコネクションと組織であり、ネットワークの分散によって信頼性・安全性を提供することができます。
アセット
TRIAM分散ネットワークを使用することで、あらゆる種類の試算の追跡や保持、転送が可能になります。
トラストライン
RIAの資産を保有すれば、特定の発行者からの信頼を得ることができます。
発行者はTRIAMネットワーク上にある資産とトレーディングを行うことに同意しており、また資産を保有する場合は債権者が適切に償還されるよう、発行者が信頼しなければいけません。
RIAのユーザーは発行者だけを信用したくないため、発行者の債権を保持する前に、まずはしっかり発行者のアカウントを信用する必要があります。
そのために、トラストラインを構築します。
ユーザーの口座が発行口座を信頼し、ユーザーの口座が現在持っている発行口座からの債権額の上限をトラックします。
アセットの発行
RIAの最も魅力的な特徴の1つとして、あらゆる種類の資産を売買できるというところが挙げられます。
アセットは特定のアカウントからのクレジットに過ぎないため、RIAで機能させます。
TRIAM NETWORK上で米ドルを売買する場合、実際米ドルが取引されるわけではなく、米ドルは信頼されたアカウントとの取引をするということになります。
・新しいタイプのアセットの発行
新しいタイプのアセットの発行は、コードを選択するだけで可能です。
このコードは12文字の英数字に変換できますが、適切なISO 4217コード、通貨または有価証券のISINを使用しなければいけません。
コード選択後、そのアセットコードを使用しているユーザーに対して支払いができるようになります。
ただ他人が資産の保有者を信頼するまで、保有者は自分の資産を受け取ることはできません。
アカウントは、トラストラインや特定のアセットを信用する告知事項作成のため、“信託変更業務”の使用ができます。
またトラストラインは、特定金額の上限設定も可能です。
アセットコード選択後、他人がアセットのトラストラインを作成したら、そこから初めてそのアセットを使用することができます。
トークンコンバーター
トークンコンバーターとは、発行されたトークンをRIAに変換するシステムのことを言います。
発行者だけが、TRIAMプラットフォーム上の主要通貨に変換する権利を持っています。
ある資産のトラストラインを作成したユーザーは、トークンコンバーターの使用によって発行された資産をRIAで取引することができません。
Exchange Offers
TRIAM NETWORKは、人々がネットワークに追加したあらゆる資産の分散交換をサポートしてくれます。
その元帳は、ユーザーアカウントが保持している残高、ユーザーアカウントがアセットを売買するために作成したアカウントのオファーの両方を保持しています。
アカウントは“マネージオファーオペレーション”を使用し、アセットの購入、販売におけるオファーを行うことができます。
そのためにアカウントは売りたい資産を保持し、購入しようとする資産の発行者を信頼しなければいけません。
アカウントがオファーをすると、既存の注文書と照合されます(オファーはアセットペアなため)。
オファーが既存のオファーを超える場合、既存のオファーの価格で満たされます。
既存のオファーを超えない場合、そのオファーは別のオファーにとられるか、支払いがされるといったことが起きるまで注文書に保存されます。
元帳
元帳にはすべての勘定、残高の一覧が含まれていますが、分散取引所のすべての注文、その他のデータに関しては保持されます。
トランザクション
トランザクションとは、元帳の状態を変更する“コマンド”のことを言います。
支払いの実施や両替の注文入力、アカウント設定の変更、ユーザーが通貨を保有する別のアカウントの承認などが行われます。
ソースアカウント
ソースアカウントとは、トランザクションを開始するアカウントのことを言います。
トランザクションはソースアカウントによって署名され、このアカウントでは取引手数料を支払わなければいけません。
このトランザクションのシーケンス番号は、ソースアカウントに基づいて行われます。
・費用
各トランザクションは、ソースアカウントによって支払われる料金を設定します。
手数料がネットワークを下回っていれば、トランザクションは失敗に終わります。
またトランザクションの操作が増えるほど、費用は高くなります。
・シーケンス番号
各トランザクションにはシーケンス番号があり、アカウントごとの取引処理を行う際、厳密な順序付けのルールに従わなければいけません。
シーケンス番号が、トランザクションの行われた際のソースアカウントエントリーに保存されているものと一致しないと、トランザクションは無効になります。
またトランザクションが適用された後は、ソースアカウントに保存されたシーケンス番号が1ずつ増えます。
同じソースアカウントを持つ複数のトランザクションで、同様のトランザクションセットが行われた場合は、シーケンス番号によって順序が付けられます。
・オペレーションリスト
トランザクションには、内部にある任意のオペレーションリストが含まれています。
通常は1つですが、場合によっては複数のオペレーションになることもあり得ます。
オペレーションは1つのACIDトランザクションとして順番に実行され、一部のオペレーションが失敗すれば、すべてのトランザクションは失敗することになります。
オペレーションがソースアカウントとは別のアカウントにある場合は、問題を抱える口座の署名をしなければいけません。
・署名のリスト
トランザクションには、最大20個の署名が付けられます。
まとめ
“TRIAM NETWORK 日本語訳②”と題して、RIAについてさまざまなことを解説してきました。
少し長くなってしまいましたが、ホワイトペーパーを参考にしたRIAの細かいディティールは、理解していただけたでしょうか?
非常に専門的な記述も多かったので、もっとTRIAM NETWORKについて知りたいという方は、TRIAMのホームページなどもチェックしてみることをおすすめします。