リップルはビットコイン、イーサリアムに次いで時価総額ランキング第3位につけており、知名度に関しても以前よりかなり上昇しています。
リップルは今後、仮想通貨の基軸通貨になれるのでしょうか?
基軸通貨の概要と、リップルが基軸通貨になれる可能性について解説していきます。
仮想通貨における“基軸通貨”の概要
“基軸通貨”は、もともと法定通貨に対して使われていた言葉です。
国際金融取引などにおいて、基準になる通貨のことを指しています。
法定通貨における基軸通貨は米ドルであり、今でも米ドルを基準にした取引が活発に行われています。
仮想通貨における基軸通貨と言えば、やはり仮想通貨取引の基準となっているビットコインが挙げられます。
ビットコイン以外のアルトコインは、基本的にすべてビットコインで購入できます。
つまりアルトコインを持っていなくても、ビットコインさえあれば大体の仮想通貨は取引できるということです。
リップルが基軸通貨になるということは、ビットコインのように仮想通貨における取引の基準になるということを意味しています。
リップルが基軸通貨になれる可能性はあるのか?
リップルは今後、仮想通貨における基軸通貨になれる可能性はあるのでしょうか?
実は、実際すでにリップルを基軸通貨として採用している取引所が存在します。
アメリカの仮想通貨取引所“DCEX”は、リップルを基軸通貨として採用し、2018年7月30日に開設されました。
リップルを基軸通貨としているだけでなく、取り扱っている仮想通貨の種類も豊富です。
ビットコインやイーサリアムなどはもちろん、近年注目を集めているダッシュ、アイオータ、オミセゴーなどのアルトコインも取り扱っています。
ではDCEXは、なぜリップルを基軸通貨として採用したのでしょうか?
DCEXはリップルの送金スピードに可能性を感じ、基軸通貨として採用することでもっとユーザーに良い取引環境を提供できると考えました。
特にリップルは、“裁定取引”において非常に有利になると考えられています。
裁定取引とは“アービトラージ”とも呼ばれ、取引所のコインの価格を比較したときに、価格が安い方を購入し、高い方を売却することで利益を得る取引のことを言います。
リップルを基軸通貨とすることで、取引所間の送金がより素早くなるというのが、DCEXの考え方です。
またDCEXは取引処理能力が非常に高いシステムを採用しているため、リップルの相性が非常に良いです。
取引コストも削減できるため、DCEXは裁定取引の利便性をアピールすることで、大量のユーザーの獲得を目指しています。
取引所間の送金に適している仮想通貨としての認知度は高いリップルが、これから本格的に基軸通貨となる可能性は高いです。
バイナンスもリップルを基軸通貨として採用する?
世界最大級の仮想通貨取引所であるバイナンスでも、“リップルを基軸通貨として採用するのでは?”という噂が流れています。
ユーザーがSNSにおいて、“バイナンスでリップルを基軸通貨として採用してほしい”という投稿をしたことがきっかけで、同じ意見を寄せるユーザーが増加しました。
バイナンスが正式なアナウンスをしたわけではありませんが、この投稿は仮想通貨業界で非常に話題になったため、バイナンスが意識している可能性は高いです。
またバイナンスはリップルが取引所間の送金に優れた仮想通貨であることも理解しているため、今後の動向に注目が集まっています。
まとめ
リップルを基軸通貨として採用する取引所が増加すれば、仮想通貨市場に新規のユーザーが多く参加し、市場規模を全体的に拡大できる可能性は高くなります。
仮想通貨の格付け機関として有名な“ワイスレーティング”における“取引所間の送金に向いている仮想通貨は?”という調査でも、8割近くのユーザーがリップルに投票しています。
リップルは、ビットコインを超える基軸通貨となる可能性を十分に秘めている仮想通貨だと言えるでしょう。